ゆれながら

0
     3月になるからか、4月にむけての準備に入る時期なのか、ありがたいことにピピでは2月ラストの週は見学がたてつづけに入りました。
    ピピでの取り組みやこどもたちの生活の流れを部屋を見ながら説明させていただくスタイルの見学。
    「ピピを利用したい」と思って見学に来られる方もいらっしゃれば「いろいろ見る中の一つがピピ」という見学もあります。「どんなところかこの機会に見ておきたかった」という方もいらっしゃいました。
    見学ひとつとってもいろんなニーズがあるんだなぁ〜と改めて感じた2月。

    ピピにいて、部屋の構造化をしたり、流れを考えたり、一人ひとりにあわせた必要なアイテムをあれこれ相談しながら作ったりetc・・・そんな毎日のことも実は「これでいいのかなぁ」「ここまで必要かなぁ」「これはなくてもいいかなぁ」そんな風にひとつひとつゆれながら「よし!これで行こう!」と決めている私。
    こどもたちと過ごす中で、瞬間に判断しなくてはならないこともあるのですが、それにしたって「こうなったらコレ!」っていうマニュアルがあるわけではなく、その時のその子の表情やそれにいたったと思われる経緯や状況を考えて、その子に伝わる方法をあれこれと思い浮かべて決めるので、判断するのは瞬間でもやっぱり心の中ではいっぱいいっぱい揺れているのです。ゆっくり考える時間がない分 揺れ幅は大きいかもしれません。
    ちょっとまえまでは、ゆれること自体が許せなくて情けない気分になって落ち込んでいたけれど『ゆれてもぶれたりずれたりしなきゃいいか!』と最近は開きなおっております。

    見学のときに親御さんが聞きたいのは、もしかすると「ここでうちの子にどんなことをしてもらえるのか」ということなのかもしれません。ズバリ聞かれたことはありませんがなんとなく感じますし、私が親の立場で見学に来たのならやっぱり一番気にかかることです。
    ピピでの生活の流れや使うアイテムを見て説明しているのでなんとなく我が子がここで・・・と想像はしていただけるだろうけれど、それでも聞きたくなるということは、すごく期待していただいているんだなぁと感じるし、期待にこたえねば!という気持ちだってもちろんあります。
    が、ここでもまたゆれる私・・・「自分で選んだり、じぶんでわかって行動したり楽しんだりができるようになって欲しいと思って構造化に取り組んでいます。個別のことになると・・・利用していただいて仲良くなって、得意なことや困っていることがわかってきます。その分かった中で必要なことを必要な分だけお手伝いしていきたいと思っています。お手伝いというのは具体的に伝わるアイテムを用意したり、ちょっとした工夫をすることかもしれませんし、経験をする場面を増やすことかもしれません。それが何かというのは、その時にならないとわからないんですが、ピピのような構造化された見て分かる環境の中だから困っていることやその子が得意とするものが見えてきやすくなると思います。そして、遊び=療育と考えているので、好きな遊びを楽しく夢中になってやってるうちにいろいろできるようになった というのを理想としています。これしたいと思ってもらえるような仕掛けは考えますが、これしなさいとは言わないです。ひとりひとりの子どもに必要なことは何かを考えることはお約束できますが、こんなことができるようになりますというのはお約束できないです。利用が決まったらお話伺ったり、実際に利用していただく中で必要なことや・ご希望をきかせて相談させてくださいね。」なんてお答えしています。
    「ピピでは集団での活動は基本ありません。個を大事にします。個が育っていって、興味が重なる気の合う仲間同士の共同の遊びにつながっていくというところは狙いとして持っていますが、いわゆるスタッフが先導をきって『今日は粘土します!』とか『みんなで積み木するよ』といったことはしないです。なので、みんなの中でわいわい楽しく過ごして欲しいとかイベントティックなことが大好きでそれをしてほしいというご希望なら、うちではないと思います。」ということもお伝えします。
    それも『こんなこと言っていいのかなぁ〜』とゆれながら。。。

    きっと私は、ゆれながらここっていう地点を見つけてとりくむことしかできないんだなぁと見学の方に説明しながら改めて気づいた2月。
    親御さんはきっとグイグイ引っ張ってくれる人を求めているのかもしれないけれど・・・ごめんなさいって感じです。
    そしてできれば親御さんにもいろんなことを一緒に「あーでもない」「これはどう?」って一緒に考えながら『いいあんばい』なところを見つけていける事業所になりたいなぁなんてことも考えます。
    経験を重ねるともうちょっと頼れる人になっているのかなぁ〜?
    そうならなければ・・・という思いも持ちつつ、でもなんとなく何年たってもゆれ続けている自分の方をリアルに想像できてしまい トホホな気分にもなっています。

    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << September 2017 >>
    kimokuyaをフォローしましょう

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode