出会うべき人・出会うべき本
めずらしく、息子から「母さん、課題が出とるんだけど、母さんの専門分野でしょ。おすすめの本教えてよ。」とリクエスト。
「課題って?」と見せていただくと、息子が(高校を卒業できれば!)進学する学校からの課題です。
『障害を持った人が自分の体験について書いている書籍の中から、興味のある本を探して読み、何が書かれているかを整理し、レポートを作成する』との課題。ほほーぉ。たしかに専門分野だけど、当事者が書いた本ってなると…自閉症の方の書かれた本しか紹介できないなぁ。障害もいろいろだし、本もいろいろあるんだよなぁ。。。
しかし、このまっさらな時期に読んでおくべき本と出会ってほしいものだよなぁ〜。。久しぶりの息子からのリクエストに母ちゃん悩みます。。うーーーん
ここは、頼れる友人にSOS!
その友人は、CIL松江(CILとはCenter for Independent Livingの略で日本では「自立生活センター」と訳されます。CILってなんだろう?という方は、リンクはってますのでポチッとどうぞ。ぜひ知っていただきたいです!)の代表なのです。
彼女の元にヘルパーとして入らせていただいていたのが出会いです。一つ間違えば私のせいでえらいことになってしまうんではないかという緊張感いっぱいで介助する私に「することは言うから。私の言うとおりにしてくれたら大丈夫。」と的確に指示を出してくれたのが、印象的で衝撃的でした。
自分の体のことや介助方法を言葉で説明できるくらい深く客観的に自分を理解することが私にできるかと言われれば、自信がないです。自分理解・そしてリクエストスキル 出会った日から彼女は私にとって師匠です。
いつだったか「なんでそんなに自分のことを理解できていて、言葉で人に伝えることができるんですか?」と訊いたことがあります。その時の返事が「だってそれができないと生きていけない。」ふふふっという笑顔で答えてくれました。
その笑顔を見ながら「あーそうか。私なんかとは全く違った決意と覚悟と勇気をもって自立生活をおくってきとられるんだなぁ…」と胸を打たれたのを覚えています。
子どもたちの自分理解・リクエストや上手な自己主張などなどに日々悩みながら取り組んでいる私は、それからというもの 行き詰ると彼女に相談しているのです。
そして、いつも 思ってもみなかった方向からの指摘をもらって、私はいつも自分の身勝手さと傲慢さに打ちひしがれながら、軌道修正するのです。彼女の、子どもたちのことを「私の後輩たち」という目でくれるアドバイス。これが本当にありがたい。
私にとって、子どもたちの自立についての考えを身をもって教えてくれる師匠であり、かけがえのない友人でもあり、いつも私のことを気にかけてくれる姉のような存在です。
そんな彼女に相談。
4冊も紹介してくれました。(1冊はまだ手に入っていませんが…)
アドバイスいただいて、そろえた本です。(自閉症の方の本については、母おすすめ…1冊読んでないのがあるけどw)
あと1冊そろったら、全部で6冊。
全部読むだろうけれど(息子は本を読むのだけは苦にならないタイプなのです)この中から、息子はどれを選んでレポート作成するのでしょうか?(レポート作成は、初なのですwできるかなぁww)
久しぶりに同じ本を読んで感想や意見を戦わせることができそうだなぁ〜。まだまだ負けないぞ と思いつつ、まっさらな若者ならではの意見や現場を知らないからこそ出てくる発想に興味津々でもあります。
一足先にそろえた本を読みながら、息子が高校卒業を(無事)決めて自由登校になる日を楽しみにしている母なのです。
- 2017.01.31 Tuesday
- 本
- 23:30
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- by ピピ2(ピピ)のあゆみさん・木やの母ちゃん
ゆうくんが歩もうとされている道は福祉の人が人を支える「福祉」の分野なのでしょうか。
これからが楽しみですね。
そして、その息子さんに、その分野で一目置かれている母ちゃん、良いですね〜。
一人の人間として、子どもに認められること。尊敬され続ける人であることは、私のささやかな目標です。
できれば、生まれてくる孫たちにとってもそういう存在でありたいです。
さあ、ここあんのおばさんも、ゆうくんに負けないように勉強、勉強。